愛を囁く
そのさらさらの髪に指をからませれば、何だよと睨まれた。
部屋で備品の修理をするのはもう日課みたいに成っていて、留さんは結構遅くまでやっている。委員会活動を自室にまで持ち込むのはみんなやっている事だけれど、僕と留さんの頻度は他の奴らの比ではない。精々、ためを張れるのは文次郎くらいだろう。会計の帳簿ならば自室でつけられるから。
それでも、僕の方がその日持ち込んだ分を終わらせてしまって、一人ぽつんと留さんを眺めている事の方が多い。
恋仲になって随分経つけれど、この時間は愛しいのと同時に寂しかった。
「…良いじゃないか、これくらいで君の手は止まったりしないだろ?」
そう告げれば留さんは小さく息を吐いて、僕の手を払う様にそっと首を下へと向ける。手元には、用具倉庫から持ってきたらしい壊れた桶がいくつか転がっている。大方小平太の暴走に巻き込まれてしまったのだろう、哀れなそれらは既にぼろぼろだった。
真摯な横顔を見つめていれば僕はこくりと自分の喉が鳴るのが解った。頭巾を取っているから、その白い首筋に下ろした髪が張り付いている。
それがやけに色っぽくて、その首筋に僕は顔を近づけた。
「…伊作、お前いい加減にしろよ?」
そう凄まれても別段怖いとか思わなかった。結局留さんは僕に甘いから、凄むだけでそれ以上何かされるなんて思っていないと言うのもある。
だから、僕は悪戯にそのまま彼の耳元に唇を寄せた。
「好きだよ、留」
そう低くささやいてやれば、彼はびくりと肩を揺らして顔を赤くした。あぁ、やっぱりそう言う顔はたまらなくかわいい。
「お、お、おまぇっ…!」
と、怒りなのかそれとも焦りなのか上ずった声を出されれば僕だって我慢の限界が来るわけで。その手首をつかんで、更にその耳に言葉を囁いたのは、その直後だった。
end
甘甘を目指したら伊作がきもくなった件←
6ははこんなのがデフォで良いって思ってる(え)
部屋で備品の修理をするのはもう日課みたいに成っていて、留さんは結構遅くまでやっている。委員会活動を自室にまで持ち込むのはみんなやっている事だけれど、僕と留さんの頻度は他の奴らの比ではない。精々、ためを張れるのは文次郎くらいだろう。会計の帳簿ならば自室でつけられるから。
それでも、僕の方がその日持ち込んだ分を終わらせてしまって、一人ぽつんと留さんを眺めている事の方が多い。
恋仲になって随分経つけれど、この時間は愛しいのと同時に寂しかった。
「…良いじゃないか、これくらいで君の手は止まったりしないだろ?」
そう告げれば留さんは小さく息を吐いて、僕の手を払う様にそっと首を下へと向ける。手元には、用具倉庫から持ってきたらしい壊れた桶がいくつか転がっている。大方小平太の暴走に巻き込まれてしまったのだろう、哀れなそれらは既にぼろぼろだった。
真摯な横顔を見つめていれば僕はこくりと自分の喉が鳴るのが解った。頭巾を取っているから、その白い首筋に下ろした髪が張り付いている。
それがやけに色っぽくて、その首筋に僕は顔を近づけた。
「…伊作、お前いい加減にしろよ?」
そう凄まれても別段怖いとか思わなかった。結局留さんは僕に甘いから、凄むだけでそれ以上何かされるなんて思っていないと言うのもある。
だから、僕は悪戯にそのまま彼の耳元に唇を寄せた。
「好きだよ、留」
そう低くささやいてやれば、彼はびくりと肩を揺らして顔を赤くした。あぁ、やっぱりそう言う顔はたまらなくかわいい。
「お、お、おまぇっ…!」
と、怒りなのかそれとも焦りなのか上ずった声を出されれば僕だって我慢の限界が来るわけで。その手首をつかんで、更にその耳に言葉を囁いたのは、その直後だった。
end
甘甘を目指したら伊作がきもくなった件←
6ははこんなのがデフォで良いって思ってる(え)