大事なことも言えずに
未だに俺の中には言えない言葉が埋まっている。
「もうすぐ、この部屋にも来なくなるな」
そう、鉢屋が呟いた。この部屋、というのは学級委員長委員会の会議室だ。何時も、下級生の二人と鉢屋と俺の4人でお菓子を食べながら会議という名のお茶会を楽しんでいた。
何だかんだで、雑務ばっかりだったから殆ど愚痴大会みたいなものだったけれど、楽しみにしていたのも事実だ。
あの二人は確りやってくれるよ、と鉢屋は窓の外を見る。
そう、下級生の二人は何だかんだで確りしているから心配なんてしていない。
2年生に進級してから、己の得意分野を生かすことを学び始めている。鉢屋はぼんやりと外を見ながら、もうすぐだなと呟いた。
そうだ、もうすぐ俺達は卒業する。
ここにも来ることはなくなる。
そして、鉢屋とも会う事はなくなるかもしれない。
もしあってもそこは、戦場や任務先だ。運が悪ければ殺し合いになる。そんな事を考えて俺はこくりと息をのんだ。
あぁ、本当はずっとお前に言いたいことがあったんだ。
名前さえ呼べず、ずっと名字で呼んでいた。それがお前だけ特別だと気付いてほしいからの事だったとしても、お前はきっとそんな風にはとらえていないんだろう。
我関せず、それが信条みたいなものなのだ。だけれども、俺は少しでもいいから、アイツの中で特別になりたかったのかもしれない。 じっと見ていた視線が気になったのか、鉢屋は此方を振り返った。
「どうかしたのか?勘右衛門?」
名前を呼ばれて、俺は首を横に振る。
「いいや、何でもないよ、ハチヤ」
あぁ、まただ。俺は今の今でも期待しているのだ。大事なこと一つまともに言えない癖に。
end
つーことで勘→鉢。三郎はまじで気づいてません、自分一人名字でも普通に接してくれてるなら問題なしとか思ってる。でも勘ちゃんは気付いてほしいなぁ的な。卒業ネタって美味しいですね。
「もうすぐ、この部屋にも来なくなるな」
そう、鉢屋が呟いた。この部屋、というのは学級委員長委員会の会議室だ。何時も、下級生の二人と鉢屋と俺の4人でお菓子を食べながら会議という名のお茶会を楽しんでいた。
何だかんだで、雑務ばっかりだったから殆ど愚痴大会みたいなものだったけれど、楽しみにしていたのも事実だ。
あの二人は確りやってくれるよ、と鉢屋は窓の外を見る。
そう、下級生の二人は何だかんだで確りしているから心配なんてしていない。
2年生に進級してから、己の得意分野を生かすことを学び始めている。鉢屋はぼんやりと外を見ながら、もうすぐだなと呟いた。
そうだ、もうすぐ俺達は卒業する。
ここにも来ることはなくなる。
そして、鉢屋とも会う事はなくなるかもしれない。
もしあってもそこは、戦場や任務先だ。運が悪ければ殺し合いになる。そんな事を考えて俺はこくりと息をのんだ。
あぁ、本当はずっとお前に言いたいことがあったんだ。
名前さえ呼べず、ずっと名字で呼んでいた。それがお前だけ特別だと気付いてほしいからの事だったとしても、お前はきっとそんな風にはとらえていないんだろう。
我関せず、それが信条みたいなものなのだ。だけれども、俺は少しでもいいから、アイツの中で特別になりたかったのかもしれない。 じっと見ていた視線が気になったのか、鉢屋は此方を振り返った。
「どうかしたのか?勘右衛門?」
名前を呼ばれて、俺は首を横に振る。
「いいや、何でもないよ、ハチヤ」
あぁ、まただ。俺は今の今でも期待しているのだ。大事なこと一つまともに言えない癖に。
end
つーことで勘→鉢。三郎はまじで気づいてません、自分一人名字でも普通に接してくれてるなら問題なしとか思ってる。でも勘ちゃんは気付いてほしいなぁ的な。卒業ネタって美味しいですね。