5 どうやって呼吸すんのか聞いとけばよかった、かも

何でこんな雰囲気になっているのか自分でも解らない。
ただ、夜喜八郎が尋ねてきて、一緒に寝ましょうと言うから、一緒に布団に入ったのだけど。
不意に、お互いに眠れなくなっていることに気が付いて、色々話をした。
お互いに思いが通じているから、キスもちょっとした。
そしたら喜八郎が「タカ丸さん、私、もうちょっと先の事がしたいです」と言ってきた。
ここまでははっきり解ってる。
でも、どうして、それで、俺が喜八郎にのしかかられているんだろう。
喜八郎に見下ろされて、俺が最初に思ったのは「やっぱり可愛いなぁ」だった。
喜八郎は俺から見たって、凄く可愛いと思い。
そう言うと「タカ丸さんの方が可愛いです」って言うけど。
ちゅ、と可愛らしく口づけて、それから視線を合わせる。
あ、俺今顔赤いって解るくらいに顔が熱い。
「タカ丸さん」
もう一回名前を呼ばれて、今度は自分から口づけた。
何度も軽いキスをして、それから、喜八郎の舌が俺の唇を擽った。
それに誘導されるように唇を開くと、今度はそれが中に入ってきた。
柔らかくて、熱い喜八郎の舌が中に入ってきて、頭がぼんやりした。
色々、もう、口で説明なんて恥ずかしいくらいに中で動き回って、息なんか出来なくて、どんどん頭がくらくらして。
助けて、て意味で喜八郎の寝間着の袖を引くと漸く、口が離れた。
「っぷはぁあ」
そう、大きく息を吸い込むと、喜八郎はきょとんと首を傾げた。
「タカ丸さん、息止めてたんですか?」
そう聞き返されて、俺は頷くのが精一杯だった。
だって、息をするのに一生懸命で声なんて出ない。
「…息の仕方解らないんですか?」
そう言われてまた頷くと、にこりと喜八郎が頷いた。
「じゃあ、息が出来るまで練習しましょう」
待って、と言おうとしても喜八郎はお構いなしだった。
また、俺は口づけられて息が出来なくなる。
あぁ、やっぱり一番最初に聞いておけば良かったのかも知れないなぁと、ぼんやりしていく頭で思った。

end

両思い綾タカです。でも、まだチュー止まり。
うちの綾部は押せ押せです、ついでにタカ丸はそれに流されちゃいます、好きだから。この二人は周りが呆れるくらいいちゃついてますね、うちだと(汗)