子猫みたいな君の体温
三郎は寒いのが苦手だ、おまけに朝も苦手だ。
久しぶりに泊まった彼の部屋で、朝目を覚ますと三郎は布団に小さくなって眠っている。
最初は私の腕枕に頭を置いていたはずなのに、気が付けばそれは布団の中に入り込んでいた。
白い肌が微かに粟立っているのは、寒いからなのだろう。
それにしても、と俺はじっとその寝顔を見つめた。
時計はまだ朝の7時。
今日は土曜日だから学校の心配もない。
すやすやと眠る三郎の体温は正直とても高い。
寒さに弱いせいなのかは解らないけど、この時期の彼は一際温かいのだ。
そっと背中に手をやって、自分の方に抱き寄せると三郎はん、と微かに唸ってそれから自分からすり寄ってきた。
温かい、まるで猫みたいな体温が近くにあるとこちらも眠気を誘発される。
すり、と三郎が暖を求めて俺の胸元に額をこすりつけた。
「三郎、くすぐったい…」
そう、笑い混じりに零せば「んん〜…」と言葉に成らない返事が返ってくる。
そのまま三郎の手はゆっくりと動いて、私の背中へと回った。
ぴったりと裸のままくっつけば、直に体温が伝わってきて、どれだけ体温が高くなっているのか解った。
ちょっと暑い、と思うくらいに今彼の体温は高い。
短く切った髪、それが終わる項の辺りをそっと撫でれば擽ったそうに微かに肩が揺れた。
「寒いなら、暖房…」
付けた方が良いのか、と枕元のリモコンをじっと見つめる。
これがないと冬が越せないとぼやいていたけど、それから視線を三郎へと向ければ彼は大分落ち着いたのか、肌の泡立ちも減ってまた気持ちよさそうな寝息を立て始めている。
それに私も…。
正直言って、このまま寝た方が快眠できそうなそんな気がしてきた。
気持ちよさそうに眠る三郎の額にそっと唇を落として、それからぎゅっと抱きしめる。
朝はやっぱり起きたくないと言って、渋ったりするんだろうか、と幾度か経験した朝を思い出しながら私もまた目を閉じた。
end
寝てる時の人の体温の暖かさは異常だと思います。温い…。
特に三郎は普段体温低い上に、寒がりで、体がそれを調節するために高くなると良いと思います。