ミッション コンプリート☆

今日の目的は?

「課題が終わらないんだよー…」
と、伊作が目の前でシャーペンをルーズリーフに押し当てて泣きそうになっている。
久しぶりに伊作の部屋に行くと、こいつは課題が終わらないと俺じゃあ理解できない公式と格闘していた。
確か、昨日の内に終わらせておく約束じゃなかったか?
と、首を傾げつつ情けなく机に突っ伏している男の隣に、約束していた鍋の材料を置く。
「これでも頑張ったんだよ、留さん…。でも、昨日急に学部の奴がノート見せてって言い出して、すぐに返ってくるはずだったんだけど、そいつの家のスキャナーが壊れて、それでコンビニのコピー機を使おうと思ったんだけど、大学生って同じ事を考えるんだね。結構人が並んでてさ。それでコピーできたのが昨日の夜10時で、そっからやったんだけど、教科書が見つからなくて、研究室まで取りに行って…それから…」
それから…と段々伊作の声は小さくなっていく。
話を聞いていれば、相変わらず運が悪いとしか言いようがなかった。
もう、生まれ持った才能なんだろうけど…伊作の運の悪さは何か業のような物さえ感じてしまうのだ。
ルーズリーフに立てられたままのシャーペンは伊作が微かに震えていると物語るように、そこに黒い妙な模様を描いている。
「……だから、本当はこんなんじゃなくて、ちゃんと留さんと鍋が出来るはずだったのに」
あああああ、と更に泣き崩れてしまいそうな伊作にオレは本気で溜息を零した。
別に課題が出来なかったのは、もう仕方がないじゃないか。
それに提出は週明けだと聞いていたから、そのレポートを俺が来る前に終わらせようとしてくれたら、結果としてこうなっただけで。
「解った、解ったから。お前はそれやれよ。今回は鍋じゃなくて、俺がこれで何か作ってやるから。それに元々お前が課題を提出日前に終わらせられるとは思ってないから」
そう言うと、「留さん、それはなんか酷いよ」と顔を上げがら呟いた。
「で、何が食いたいんだ?」
そう聞くと、伊作は「…じゃあ」と口を開く。
先ほどの泣きそうな顔は結局、やたら嬉しそうな顔に変わっていた。
まぁ、こいつを励ますって目的の一個は果たせたから良いか、と伊作が並べ立てる食べたい物リストを聞きつつ思った。

end

伊…食満?
なんかもう、この二人は内では+の関係かも知れませんね;;
でも黒伊作も好きですよ。
腹黒万歳!

伊食満っぽいおまけ

伊・留「ご馳走様でした」
伊「さっすが留さんだねぇ、ホント美味しかった」
留「お前も相変わらず…食ったなぁ(呆れ気味)」
伊「あ、でも僕デザート食べてないよ?」
留「(嫌な予感)俺は今日これで帰るぞ」
伊「えー…留さんを食べ終わってないのにぃ」
留「………課題が全部終わったらな」
伊「あー!!もう、そういう可愛いこと言わないでよっ」


なんかホント、すいませっ…!!