「すいません、」
ぐずり、と鼻をすすって三郎は大きく息を吐いた。なんて事をしてしまったんだろう、と目の前で自分を心配そうに覗きこんでいるタカ丸に謝った。彼女は「大丈夫?俺こそごめんね。何か気にしてる事言っちゃったみたいだし…」と申し訳なさそうにしていた。流石に泣いている女の子をじっと見ているのはと兵助は喜八郎と外に追い出されてしまった。これはタカ丸の指示だった。
「…いいえ、私が勝手に。ごめんなさい…」
しゅんとしょげ返ってしまった彼女にタカ丸は「気にしないで」と笑みを向けている。
「良ければで良いんだけど。理由、教えてくれる?じゃないと、やっぱり…次にお喋りするときに俺またその話題に振れちゃうかもしれないから」
だからお願い、と続けられれば三郎はぎゅと手にしていたタオルを握りしめた。
後書き