剥がれた青色
あなたの心から剥がれてしまえば良いと思った。
タカ丸さんは時々だけれど、爪を塗ってくることがある。
綺麗に塗られたマニキュアは彼の白くて長い指には良く映える。
だから、先生に見つからないようにと細心の注意を払っていると言う。
今日のマニキュアはやたらと綺麗な青色だ。
それは同時に私の嫌いな色だ。
「久々知先輩には青が似合うと思うんだよね」
後は白、とタカ丸さんが二人きりでご飯を食べているときに言った。
タカ丸さんのバイト先が一緒で、しかも高校も一緒である久々知先輩の事を話しているらしかった。
私は、正直言ってタカ丸さんがあの人の事を話すのは好きではなかった。
純粋に嫉妬という感情に苛まれるから。
だって、タカ丸さんが先輩の事を話すときは、本当に生き生きしていて、頬なんか染めるときまである。
あぁ、好きなんだと初めて彼の話を聞いたときに解った。
そして同時に、この人をこんな風にしてしまったあの人の事が、心底嫌いになってしまった。
確かに、似合うのかも知れない。
青と白、爽やかな雰囲気を持つこの二つはあの人に似合う。
それを嬉しそうに話すタカ丸さんが私は大好きで、大嫌いだ。
だから、その色が私は大嫌いだ。
バナナオレを飲んでいる青い爪を見ながら、そうですか、と適当に相槌を打つ。
でも、私は知っている。
タカ丸さんが思いを寄せるあの人は別に好きな人がいるのだ。
それは不破先輩の双子で、違う高校に通う人だ。
何度か校門の前で久々知先輩と一緒に歩いているのを見たことがある。
隣でずっ、というバナナオレを飲み干す音が聞こえた。
「ねぇ、喜八郎。俺さ、久々知先輩を遊びに誘ったんだ」
「……そうですか」
「でも、用事が入るかも知れないって言われちゃった」
「先輩も、忙しいんでしょうね」
そうかもね、とタカ丸さんが自分の青い爪を見ながら呟いている。
「……来てくれるかな?」
「どうでしょう」
来なければいい、と思った。
そうすればきっとタカ丸さんだって自覚せざるを得ないじゃないか。
久々知先輩にはあの人がいる。
あの人が一番なのだと、タカ丸さんに教えてくれればいいのに。
「…来てくれると、嬉しいなぁ」
そう呟いたタカ丸さんは下を向いていた。
諦めているようなその表情を見て、私はそれでも胸が痛むような気がした。
end
嫉妬綾部第2弾です(何)。
くく鉢前提久々知←タカ丸←綾部。
まぁ、前に書いた久々知←タカ丸の続きみたいな感じで読んで頂けると良いかも知れません。
現パロのタカ丸はなんか報われないのですが…きっとその内綾部が幸せにしてくれると思います(えええ)
ってか、うちの久々知は嫉妬されてばかっだwww
タカ丸さんは時々だけれど、爪を塗ってくることがある。
綺麗に塗られたマニキュアは彼の白くて長い指には良く映える。
だから、先生に見つからないようにと細心の注意を払っていると言う。
今日のマニキュアはやたらと綺麗な青色だ。
それは同時に私の嫌いな色だ。
「久々知先輩には青が似合うと思うんだよね」
後は白、とタカ丸さんが二人きりでご飯を食べているときに言った。
タカ丸さんのバイト先が一緒で、しかも高校も一緒である久々知先輩の事を話しているらしかった。
私は、正直言ってタカ丸さんがあの人の事を話すのは好きではなかった。
純粋に嫉妬という感情に苛まれるから。
だって、タカ丸さんが先輩の事を話すときは、本当に生き生きしていて、頬なんか染めるときまである。
あぁ、好きなんだと初めて彼の話を聞いたときに解った。
そして同時に、この人をこんな風にしてしまったあの人の事が、心底嫌いになってしまった。
確かに、似合うのかも知れない。
青と白、爽やかな雰囲気を持つこの二つはあの人に似合う。
それを嬉しそうに話すタカ丸さんが私は大好きで、大嫌いだ。
だから、その色が私は大嫌いだ。
バナナオレを飲んでいる青い爪を見ながら、そうですか、と適当に相槌を打つ。
でも、私は知っている。
タカ丸さんが思いを寄せるあの人は別に好きな人がいるのだ。
それは不破先輩の双子で、違う高校に通う人だ。
何度か校門の前で久々知先輩と一緒に歩いているのを見たことがある。
隣でずっ、というバナナオレを飲み干す音が聞こえた。
「ねぇ、喜八郎。俺さ、久々知先輩を遊びに誘ったんだ」
「……そうですか」
「でも、用事が入るかも知れないって言われちゃった」
「先輩も、忙しいんでしょうね」
そうかもね、とタカ丸さんが自分の青い爪を見ながら呟いている。
「……来てくれるかな?」
「どうでしょう」
来なければいい、と思った。
そうすればきっとタカ丸さんだって自覚せざるを得ないじゃないか。
久々知先輩にはあの人がいる。
あの人が一番なのだと、タカ丸さんに教えてくれればいいのに。
「…来てくれると、嬉しいなぁ」
そう呟いたタカ丸さんは下を向いていた。
諦めているようなその表情を見て、私はそれでも胸が痛むような気がした。
end
嫉妬綾部第2弾です(何)。
くく鉢前提久々知←タカ丸←綾部。
まぁ、前に書いた久々知←タカ丸の続きみたいな感じで読んで頂けると良いかも知れません。
現パロのタカ丸はなんか報われないのですが…きっとその内綾部が幸せにしてくれると思います(えええ)
ってか、うちの久々知は嫉妬されてばかっだwww