PAN PAN PAN
全部百発百中じゃあないですか。
「ぱーん」
と、抑揚のない声で言われればタカ丸はぽかんとして目の前の喜八郎を見つめた。
右手の人差し指だけと自分へと向けて、そんなことをいう。
昨日は何か、そういう映画でも見たのだろうか。
じぃと視線を合わせれば、喜八郎は今度は自分の人差し指をじっと見つめた。
何もないそれを見つめてどうするのだろう、と相変わらず先の読めない同級生だとタカ丸は観察することにした。
「…タカ丸さんは倒れてくれないんですねぇ」
そう言われてぱちりと一度だけ瞬きをする。
倒れてくれないとはどういうことかと、首をかしげれば喜八郎はいえね、と言葉をつづけた。
「昨日、テレビでこんなことをしているカップルを見たんです。それで、タカ丸さんはどんな反応をしてくれるかなぁと思って」
思いのほか詰まりませんでした、とはっきり言われれば何故かこっちが落ち込んでしまう。
くたりと机の上に上体を乗せれば、喜八郎は「おやまぁ」と不思議そうにその顔を覗き込んでくる。
猫みたい、と大きな彼の眼を見て頭の隅で思った。
休み時間の微かな喧噪のなかで、喜八郎は「どうしたんですか?タカ丸さん」と不思議そうに聞いてくる。
確かにタカ丸と喜八郎は付き合っている、もちろん、そう言う意味でだ。
しかしとタカ丸は目の前でぱちぱちと珍しく瞬きをしている人物を見つめた。
だからって、余所のカップルの真似をしなくたってと思う。
自分としては単に急にやられたから反応できなかったというだけなのだが。
ふ、とタカ丸は小さく息をついて今度は自分が人差し指と親指だけを残して手を握る。
さっきの喜八郎と同じ手の形だった。
それをとん、と喜八郎の額に当てる。
「ぱーん」
と、一言言うと喜八郎はぱちと大きく瞬きをして、それから「おやまぁ」と言いながら、後ろに尻もちをついた。
その動きに今度はタカ丸が瞬きをする。
「きはちろー?」
少し間の抜けた呼び方で彼を呼ぶと、喜八郎は顔にかかった灰色の強い髪をそっと掻きあげて、タカ丸を見た。
「タカ丸さん、急所を狙いましたね?」
「まぁ、目の前にあったからね」
そう言ってふふと笑いをこぼせば、喜八郎はよ、と言いながら立ち上がる。
つい、とまた目が合ってタカ丸はこてと首をかしげた。
「…私はタカ丸さんにならそこを狙われたって構いませんよ?」
「それ、くどいてるの?」
そう聞き返すと、喜八郎は「勿論です」とうなずいた。
(そんなことしなくなって、君の全てが俺を打ち抜くって言うのに!)
end
何だこれ?(ええっ)
若干電波はいってるバカップルが出来てしまいました…orz いや、前からなんですけどね!(え)
こんな風にじゃれてる二人はかわいいと、思います(逃)
「ぱーん」
と、抑揚のない声で言われればタカ丸はぽかんとして目の前の喜八郎を見つめた。
右手の人差し指だけと自分へと向けて、そんなことをいう。
昨日は何か、そういう映画でも見たのだろうか。
じぃと視線を合わせれば、喜八郎は今度は自分の人差し指をじっと見つめた。
何もないそれを見つめてどうするのだろう、と相変わらず先の読めない同級生だとタカ丸は観察することにした。
「…タカ丸さんは倒れてくれないんですねぇ」
そう言われてぱちりと一度だけ瞬きをする。
倒れてくれないとはどういうことかと、首をかしげれば喜八郎はいえね、と言葉をつづけた。
「昨日、テレビでこんなことをしているカップルを見たんです。それで、タカ丸さんはどんな反応をしてくれるかなぁと思って」
思いのほか詰まりませんでした、とはっきり言われれば何故かこっちが落ち込んでしまう。
くたりと机の上に上体を乗せれば、喜八郎は「おやまぁ」と不思議そうにその顔を覗き込んでくる。
猫みたい、と大きな彼の眼を見て頭の隅で思った。
休み時間の微かな喧噪のなかで、喜八郎は「どうしたんですか?タカ丸さん」と不思議そうに聞いてくる。
確かにタカ丸と喜八郎は付き合っている、もちろん、そう言う意味でだ。
しかしとタカ丸は目の前でぱちぱちと珍しく瞬きをしている人物を見つめた。
だからって、余所のカップルの真似をしなくたってと思う。
自分としては単に急にやられたから反応できなかったというだけなのだが。
ふ、とタカ丸は小さく息をついて今度は自分が人差し指と親指だけを残して手を握る。
さっきの喜八郎と同じ手の形だった。
それをとん、と喜八郎の額に当てる。
「ぱーん」
と、一言言うと喜八郎はぱちと大きく瞬きをして、それから「おやまぁ」と言いながら、後ろに尻もちをついた。
その動きに今度はタカ丸が瞬きをする。
「きはちろー?」
少し間の抜けた呼び方で彼を呼ぶと、喜八郎は顔にかかった灰色の強い髪をそっと掻きあげて、タカ丸を見た。
「タカ丸さん、急所を狙いましたね?」
「まぁ、目の前にあったからね」
そう言ってふふと笑いをこぼせば、喜八郎はよ、と言いながら立ち上がる。
つい、とまた目が合ってタカ丸はこてと首をかしげた。
「…私はタカ丸さんにならそこを狙われたって構いませんよ?」
「それ、くどいてるの?」
そう聞き返すと、喜八郎は「勿論です」とうなずいた。
(そんなことしなくなって、君の全てが俺を打ち抜くって言うのに!)
end
何だこれ?(ええっ)
若干電波はいってるバカップルが出来てしまいました…orz いや、前からなんですけどね!(え)
こんな風にじゃれてる二人はかわいいと、思います(逃)