目覚ましを止めて寝る
昨日寝付いたのは朝の3時頃だった。
そもそもどうしてこんな時間になったのかといえば、あぁ、そうだ、雷蔵だ。
雷蔵が張り切ったのが原因なのだ。
昨日は金曜日で、雷蔵と一緒に寝た。
それまで平日だったのと私が忙しかったのでご無沙汰だったからだ。
だから、もうちょっと寝ていてもいいはずだ。
頭の上でピピピピピピピピという電子音がする。
朝の訪れを告げるそれを、手で思いきりはたいた。
それはがしゃんという音をたてて、床に落ちる。
だって、ほら今日の夜はきっと兵助も張り切ってくるし、明日だってハチがそうかもしれない。
だから、もうちょっと寝かしてくれよ。
「三郎ー、朝ごはんできたよー」
扉の向こうで雷蔵の声がする。
あぁ、そうか。
雷蔵はもう起きて朝ごはん食べているんだ。
今日のメニューは何だろう?
私、ご飯よりもパンが良い、いや、むしろ寝ていたい。
「ほら、早くしないと三郎の好きな半熟のスクランブルエッグなくなるよ?」
ほら、とわざわざ私を揺さぶって起こさなくてもいいじゃないか、雷蔵。
もとはと言えばお前のせいだ。
と、言おうとしても口から出てくるのは「ぅ…あ、ねむ…い」なんて変な言葉だ。
「もう…じゃあ僕が食べちゃうよ?」
と、言うので、ん、とうなずけば仕方ないというように雷蔵はその場を離れていく。
あぁ、布団が気持ちいい。
目覚ましなんて目障りなものは床の上だし。
さぁ…もう一度…いざいかん、夢の中へ…。
次に目が覚めたのは、昼の3時頃だった。
end
一番やりそうだなぁと思ったので三郎に白羽の矢を立ててみました。設定はやっぱりロマンスの神様です。