笑われて殴りつける

小さい頃から三郎は恥ずかしがり屋で、基本的にそれを隠すために口が悪くなったり、手が早くなってしまった。
授業中は流石に堪えていたけれど、ちょっとでもそれを後で蒸し返して笑ったりしたら、大騒ぎになる。
真っ赤になりながら相手を殴るのだけど。
それが途中から容赦も手加減もできなくなる。
でも、最近は自制できていたはずなんだけど。
あぁ、でもこれは周りも悪いのか。
そうだよ、これはどっちかっていうと周りが悪いよね。
「菊池式鬼畜駆逐機を言う時に噛んだくらいで、指さして笑うからああなったと思うんだよ、兵助」
「はっちゃんも馬鹿だな。そこは、言いにくいよな仕方ないって言えばよかったんだよ」
「僕もそう思う。何も三郎の前で完璧に言って見せなくても良いのにね」
そう言って、二人は庭で三郎から殴りつけられている竹谷を見ながら茶をすするのだった。

end

ってことでウォーミングアップに短文です。
ちなみに菊池式鬼畜駆逐機という早口言葉みたいな何かは本当にあるらしいです。なんか農作業の器具らしいと聞いたことがあります。